いつかは介護・5分の3の記録

脳梗塞で倒れた家族の介護日記でしたが、死生観なども綴ります。

急性期

朝まで緊急の連絡は入らなかった。

入院の用意をととのえて病院に向かう。

 

半年ぶりのHCU。

カーテンで仕切られた一番手前のベッド。

目は開いてはいるが、うつろで濁っている。

左半身は硬く動かないまま、点滴のチューブが走っている。

まずは症状が悪化していないことのみ安堵する。

 

その翌日 医師の説明を聞く。

CTとMRIの結果、右脳の2/3が使えず、これは治ることはないとのこと。

良くて現状維持か、悪化して呼吸中枢を圧迫すれば助からないそうだ。

しばらくはこのまま様子を見ることになる。

 

その旨 親族に連絡を入れる。

個室でもないので遠方からのお見舞いはおことわりをし、そのかわり随時メールで報告すると約束する。

これで仕事に戻れる。

 

と思う間もなく、高熱が出たとの知らせ。

あわてて病院に行くものの、行ったからといって熱を下げられるものでもない。

脳のことなので、そこからの熱発なのかそれ以外の理由か。

インフルがはやっていた頃でもあり、気がかりではある。

解熱剤と氷枕でしばらくして熱は下がりはじめる。

 

義父の意識はあまりはっきりしないまま、いつ悪化しても不思議ではない数日がすぎたある日、義父のベッドに近づくと見慣れないものが。