いつかは介護・5分の3の記録

脳梗塞で倒れた家族の介護日記でしたが、死生観なども綴ります。

2015-01-01から1年間の記事一覧

死からの学び

家族の死、親しい友の死、かけがえのないものがひとつ消えるたび、その跡を埋めようとひとは成長する。死に出会うことで学ぶことは多い。誰もが持っているであろうその跡を、どのようにして埋めたかで私たちの残りの生は形作られる。長く生きることだけが全…

番外編・2

ひとに負担をかけるといえば、危害を加えて破壊するのがよくあるパターンだが、甘えや依存で自立しないという崖の底へ引きずり下ろすパターンもある。破壊からは逃げることが先決だが、依存からは逃げられないこともある。親を見るのが当たり前、ひとに迷惑…

番外編・1

思えば彼女たちとの付き合いは、その母親の葬儀から始まった。そのことに気づいたのは、出棺のときに「お母さんのときもお父さんのときも、お姉ちゃんにはお世話になって」と涙声で言われてだった。あれから25年ほど経つ。あの頃と同じようなセーラー服姿。…

自 由

自分より大事なものは ありますか守らなければならないのは どれですか本当に大事なものって なんですか誰かに守られたことが ありますか何故 死んではいけないのですかそれは必然ではないのですか

sur lie

綺麗なもの綺麗なもの綺麗なものだけを見ているといつしか滑り落ちていくことにすら気づかず朝露は陽を待ちつづけ消えゆる狭い罠静かな騒音濁った笑顔の向こうにあるものだけを錯覚する茨の道のゆく末を示す星姿を変えて嘲笑う月夜裏側で糸を操る太陽恥ずか…