いつかは介護・5分の3の記録

脳梗塞で倒れた家族の介護日記でしたが、死生観なども綴ります。

2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

くもりのちはれ

病院から電話が入る。 「病状も落ち着いて、悪化する可能性もあまりみられませんので、また4階の療養病棟にうつることになります。」 療養病棟は、つぎのリハビリ病院にいくまでの間の、いわゆる仮の宿だ。 「そのあと、以前と同じリハビリ病院に転院する予…

生きるという意味

個室に移ってから、義父はあまり人に興味を持たなくなり、意識とか他者の認識などがおぼろげになってきた。お見舞いにいった家族の顔を見ようとせず、目が合っても名前を呼ぶこともなく、人のいないほうに向かって何か話していたりする。 あれほど人との関わ…

謀 反

元気に回復をみせ、HCUから一般病棟(ここでは相変わらず内科^^)に移り、早くもとろみ食を食べさせてもらえるようになった義父は、「まあ回復も早いので、次を考えましょう。」などと医師から説明を受けていた。そこでホッとしていた矢先、また病院から電話が…

変 化

動かなかったものが、動き出す。ぼんやりと横を向いたままの瞳が、はっきり人にフォーカスを合わせるようになる。笑う。悲しげに眉を下げる。言葉ははっきりしないものの、目の前の人の名前を呼ぶ。急変を聞いて週末にお見舞いに訪れた親族から、仕事中の私…

再度スタート!

一晩おいて急変しそうにないとの判断で、翌朝内科の一般病棟に引越しするという連絡が入った。 喜ばしいお話だが、短期間に再発の可能性はぬぐえないとのこと。 言葉と目がまだ戻らないが、右半身が動く様子を見ながら、まずはひと安心する。 先日も書いたが…

回復期からふりだしに戻る日

枝葉のことにこだわりすぎると幹が見えなくなるものだが、あとは老健の部屋待ちのみと、まさに回復期どころか安定期を迎えた妊婦のようにどっしり構えていたら大変なことが起こっていた。前日の医師の話。「この前から便に血液が混じるようになって、肝臓の…