納骨 2
お墓を建てる、ということに抵抗はない。
ただ先々のことを考えると、誰が世話をしていくかが気になる。
昔住んだ、馴染みのある土地。
大きなお寺はたくさんの人が集まり、賑やかでいつでもお参りができる気楽さがある。
以前そこを訪れたときに納骨や永代供養があることを知った。きっとここなら義父母も安心してくれるだろうと思う。
何家族か集まり、お経をいただいて式は終わる。場所と形が違うだけでやり方は同じだ。
この日の同じ時間帯で6家族。たくさんのお骨が納められているんだろう。
「やっと安心したね。」
と家族のひとりが言う。
どこまでいっても気持ちの在り方なのだ。
安心して先へ進むことができるのなら、それでいいのだ。