いつかは介護・5分の3の記録

脳梗塞で倒れた家族の介護日記でしたが、死生観なども綴ります。

再度スタート!

一晩おいて急変しそうにないとの判断で、翌朝内科の一般病棟に引越しするという連絡が入った。

喜ばしいお話だが、短期間に再発の可能性はぬぐえないとのこと。

言葉と目がまだ戻らないが、右半身が動く様子を見ながら、まずはひと安心する。

 

先日も書いたが、脳梗塞といえば保険会社の3大疾病特約に含まれる病気のひとつ(脳卒中に含まれる)のはずだが、なんか病院にいると扱いに慣れているというか扱いが軽いような気がする。

何と比べて「軽い」といえるのか?

それが少し前に書いた「5分の5」、つまり義母のアスペルギルス症のときのことだ。

 

もうあのときは医師も看護師も私たちも24時間緊張のままの4日間。

長く持ちこたえてくれるのを願っていいものかどうか、とにかく迷いに迷った日々だった。

それほど命の崖っぷちを感じたのだが(実際命を失ったし)、今回は意識がある、自発呼吸もある、たしかに今すぐ呼吸が止まるようでもなく、ぼんやり動きにくいだけといえばそれまでだ。

ではあるが・・・


 「着替えと紙おむつだけ用意していただければいいですよ〜。」

基本的に付き添いも必要なく、何かあれば携帯に連絡がある程度。

こちらで思うほどの重篤性はないようで拍子抜けしてしまう。

なにかあるまでは大丈夫だということ。そう思うことにする。



またふりだしに戻ったので、このあとまた今までと同じ手続きを淡々とこなしていくのだなぁとぼんやり考える。


そしていく度か繰り返すうちに、突然ゴールはやってくるのだろう。


他の病気のような痛みや辛さはないものの、本人は思い通りにならない虚しさが募るのだろうと思う。

長い旅の終わりの締めくくりを迎えるにあたり、心地よく日々を過ごさせてあげられれば と思うのは、やはりエゴか。