夢にみるもの
先日の夢に
義父が登場した。
今くらいのやせた体型だが、玄関の上がり口で すっと立っていた。
私は外でなにか忙しくしていて、玄関に入ったところに義父がいたのだ。
話しかけられたような気がするが、そこで記憶は終わっている。
やはり家に戻りたいという気持ちがあるんだろうなと思う。
一度は連れてきたいとも思っている。
少し前、月光のシリーズを書きはじめるころに、ある画像が一瞬 頭に浮かんだ。
お母さんと、子ども。
小学生低学年か、それより小さいくらいの後姿。
お母さんが呼んだので子どもが振り返るようなシチュエーション。
顔はわからなかったが、どちらも憶えのない姿。
夢ではなく、こんなことははじめてなのだが昼間に全く脈絡もなく浮かんだ。
なにか知らせているのかどうかはわからない。
夢と同じで、なにか伝えられているのかもしれない。
だとしたら、いずれわかるであろう。
どこかで辻褄が合うはずだ。
そんなパズルの断片のようなものが、こころの中にいくつもいくつも増えてきた。
断片は時と共にゆっくり形を変えていく。
自然に組み上がっていくのを待っている。
見た目で合いそうだと組み立てても、いずれ形が変われば外れてしまう。
実在と求める気持ちの深さにかなうものはない。