いつかは介護・5分の3の記録

脳梗塞で倒れた家族の介護日記でしたが、死生観なども綴ります。

月 光 3

悪者さがしをしているのではない。

裁くのが目的ではない。

もっと明るい方向へ持って行きたい。





そうでなければ この連鎖は終わらないのだ。








 
生きていくのなんて本当に面倒くさいこと。


安全と便利は、ひとをつなげているようでいて、つなげ方を忘れさせる。

たくさんあった選択肢は合理化のもとにほんの一握りを残して切り捨てられる。

正当な欲求を見てくれだけのもので誤魔化す。


選択肢はもっともっとあるはずなのに、生活を脅かしながらあらぬ方向へ誘導する。




今に始まったわけではない生活のなかで、私たちが持っているのに使わなかったものが、いや、使えなくなったものがある。


ずっとそれを探しているような気がする。





前にも書いたが、情けなどではない。
情けは思い込みが多く、ときには強要になるからだ。



探しているものががわかったときに、 初めてひとが救えるのかなと。


理想論でもなく、同情・同調でもない、生きるべき別の道を探すことができるんじゃないかと思う。






どんなグループも団体も、個からはじまることを消してはいけないし、恐れてはいけない。

 どんな個も自分のあり方を忘れてはいけない。





そう考えさせられることが
先日あった。