いつかは介護・5分の3の記録

脳梗塞で倒れた家族の介護日記でしたが、死生観なども綴ります。

月 光 2

風にあおられ、実りの時を待たずして地面に落ちた青い実は、鳥や蟻も近づかないのだ。




昨夜はどうにも重たくて考えがまとまらなくて、走り書きで終わってしまった。






子どもの素行を苦にして、その母親は命を絶ちました。

そんなことがありました。






彼女を責める気などさらさらないが、私のこころに残ったのは哀しさだけではなかった。





その場にそぐわないものを拒絶するのは簡単なことだ。

同じ立場にいるもの同士なら、それでいいのかもしれない。




だけど、子どもより上の立場であり、また義務教育のなかで子どもを指導するものが彼を拒絶した。

数年先の彼を考えればわかること、その子にあった別の道を示すことが大人の義務だろう。


その道が少なすぎる。

そして偏見に満ちている。


受けとめる器がなさすぎる。


行き場のない力と感情だけが溜まっていく。


問題は、その先に起こる。








お母さんがもっとしっかりするべきでしたか?

子どものしつけが間違ってましたか?







ひとつのいのちと引き換えに得たものって、なんだろう?

これで なにか変わりますか?









行き場のない子は どこにもいる。




行き場がないのは 子どものせいだけじゃない。