7×1
最低限のカロリーの輸液と、酸素マスクとで1ヶ月。
鼓動は毎分150回、超リーンバーンな記録を遺して命の火は消えた。
熱はあったが、誤嚥性肺炎という死因を記されるとは思わなかった。
特別な病気でもないので、詳しい死因など今更なんでもいいのだが。
朝の、ほんの少しの間に。
すこし目を離した間に。
前の晩、チアノーゼで足先が赤紫色に腫れていた。
ひんやりと室温に同化しているそれは、さすっても温めても、もう身体を支えることなどできないものだった。
血管が細く流れがどんどん詰まってきていたのだろう。
今晩か明日だということは薄々わかっていた。
私は自宅待機の日だった。
夜が明けた頃に目を覚まし、メールが届いてないのを確認し、まだ状況が変わらないことを知る。