いつかは介護・5分の3の記録

脳梗塞で倒れた家族の介護日記でしたが、死生観なども綴ります。

Care killed the cat.

不安を感じ、同じ質問を短時間に何度も繰り返す。

語彙は少なく、返事はいつも同じパターン。




直近の記憶が薄れる。

攻撃的になる。執着もする。

たまに内向的にもなる。

それも突発的に。




考え方に柔軟性がない。

社会的に正しいことよりも自分の気持ちが通らないことに腹を立てる。

自分が間違っていても訂正ができない。



なによりも

ひとの立場がわからない。






認知が進みつつある。

こちらまで不安になる時がある。

不安は伝染するのだ。

いや、本人はそれほど不安ではないのかもしれない。

たぶんこちらが心配するほどのことはなく、聞き流せばいいことなのだろう。

だって壊れているのだから。




自然に溢れる言葉を止めてしまうのは、あまりいいことではないはずだ。







理性はきれいごと。

バランスひとつで簡単に見えてしまう浅薄な中身。





Care killed the cat.


エゴのなかで溺れるのも飽きたし、かといって責任のない言動に左右される筋合いもない。



最後まで綺麗に生きることが一番の親孝行だと思う。




それも 先がないのならば仕方のないことか。

制限時間が迫っているからこそ、楽に生きられるようになってほしいと願うばかりだ。






よく見える目を持つことは、本当に疲れるのだ。